レミオとジョナー

ジョナー。 

今日は何をしよう。 



レミオ。 

今日も何もする事はないね。 





ジョナーの歩いた跡・・・ 

光ってるよ。 


レミオの歩いた跡も光ってるよ。 




お風呂の露は変な味だね。ジョナー 

うん。苦いね。レミオ 



あのおっきい生き物は僕たちと同じナメクジなの？ 


あれは人間っていうらしい。 



人間かー。この前踏みつけられそうになったよ。 


ははは。気をつけなきゃ。レミオ 


うん。でも僕たちよりずっと早く歩くんだ。 


でも、レミオ。人間は僕たちみたいに足跡は光らないよ。 



うん。友達は、白いやつをかけられて死んでしまったよ。 


それは塩っていうんだ。 


それってなんなの？僕たちを殺すために人間が作ったの？ 


人間には必要なモノなんだ。 



ふーん・・・僕はわからないよ。 


レミオ。僕たちに露が必要なように、人間にも必要なモノがあるんだ。 



でも、露は人間にも必要でしょ？でも塩は僕たちには要らないよ。 



そうだね。レミオ・・・しょうがないよ。僕たちは弱いんだ。 



うん。 




でも、人間には僕たちみたいな立派な角もないし、足跡も光らない。かっこいい縞模様もないんだよ。 


うん。 


僕たちだって人間が出来ない事いっぱいできるんだぞ。 




ジョナーは物知りだね。 



全部おじいさんから聞いたんだ。 


そうなんだ。ジョナーのおじいさんは物知りだ。 




この前、塩をかけられて死んでしまったよ。 



そう・・・ごめん。 



いいんだ。もう部屋にもどろう。 



うん。 






ほら。レミオの歩いた跡光ってるぞ。 


ジョナーの歩いた跡も光ってる！ 

レミオの縞模様かっこいいなー 


ジョナーの角もかっこいい！ 




今日の露は苦かったね。レミオ 


うん。明日はダイドコロに行ってみよう 


ダイドコロ？ 


おいしい露がいっぱいあるよ！ 



ははは。レミオは物知りだな。